東京CPBは市民が作った市民のための非営利金融

ごあいさつ

市民のお金で地域に必要な社会的事業を支援していこうと、東京CPBを設立したのは2003年9月のことです。

正式名称は「東京CPB」ですが、もともとつけたかった名前は「東京コミュニティパワーバンク」。文字通り、地域コミュニティが力を発揮して元気になるような非営利の金融を目指してきました。

私たちの活動に賛同して出資して下さった方はのべ769名、想いをもって出資して下さった「志金」は1億円を超えました。その出資金で1166億円を超える投融資を行ない、まちを元気にしてきました。

金融に素人の私たちが活動をこれほど大きく展開できたことは、出資者・融資先はもちろんのこと、活動の意義に賛同して下さった大勢の方々の応援の賜物というほかはなく改めて厚くお礼申し上げます。

 

20年間にいろいろな出会いがありました。

「あの時融資を受けて事業を起こしたからこそ今がある」といって下さる団体に出会うと、きちんと毎月返済して事業を継続していく力を備えていった団体の努力に敬意を表したくなりますし、「自分のお金がどのように使われているかを知ることができた」という出資者に会うと「志金」をきちんと役立てられてよかったと思います。複数回融資を受けてその度に事業拡大していく団体には拍手を送りたくなります。

大きな経済が動いている社会の中では東京CPBの活動は小さなものですが、好意的な反応をいただくことも多く、東京CPBは地域を元気にするために役立っていたのだと少し胸を張ることもできるのです。

 

東京CPBは来年2025年をもって解散いたしますが、市民の力で地域を元気にすることは今後も地域で生活していくうえで必要なことです。これからも、時代に適した方法でこれからを担う世代の方たちが地域の中で元気に活動してくださるよう願っています。                                                                                     

  

  理事長  植田 泉

 

 

★岩波新書「金融NPO」の著者であり、元日本経済新聞社記者の藤井良広さん(現環境金融研究機構代表)が、東京CPBと神奈川の女性市民コミュニティバンクをすばらしい記事にしてくださいました。

  

  →      https://rief-jp.org/ct7/148062

 

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